●ワハハ・誰でもわかる解剖生理学![]()
元ナースのgoが、身体のしくみから病気の賢い対処法まで。誰でもわかる解剖生理学をレクチャー。必見です!
・「発熱」 あなたの手当ては、大丈夫?
|
|
|
|
|
<goの誰でもわかる解剖生理学・解熱編 〜あなたの手当ては大丈夫?> ○薬の使いすぎで起こった悲劇 〜読売新聞 記事より〜 ○発熱のしくみ(おさらい) c o n t e n t s ○解熱 4つのお約束 ○熱性ケイレンと解熱剤の使用 ○持っている解熱剤を今すぐ調べてみてください! ○薬の使いすぎで起こった悲劇 〜読売新聞(1997.10.14朝刊)より〜 ------- 「子どもの熱は、大人に比べて高くなっちゃうし、薬を飲ませて早くラクにさせ てあげたい!」これが親心というものですよね。でもちょっと待ってください! 子どもの発熱に、カンタンに薬を投与するのは本当に正しい対処法でしょうか? 大阪で実際に起きてしまった「解熱剤・かぜ薬の多用」による事故を、読売新聞 「医療ルネッサンス」欄に掲載された記事(1997.10.14朝刊)を元に紹介します。 記事を読み直してgoは改めて怖くなりました。事故をわかりやすく説明します。 ------------------------------ ある日、A子ちゃんは朝から頭痛があり、熱も37.7度。心配した母親は、市販の 風邪薬を飲ませても熱が下がらないため、その日の午後に、以前、病院でもらっ たことのある座薬の解熱剤を使用しました。 次の日、今度は別の市販の風邪薬を飲ませて、午前中に医者に連れて行きます。 医師からは座薬が処方されたので、それを一回使用。このときは比較的元気で、 食欲もあったのです。 ところがその日の午後から、下痢やおう吐(吐くこと)が続き、熱も40度を越え ます。ここで座薬をもう一度使用しました。A子ちゃんは、うとうとし始めて、 突然、うなりはじめたり目を見開いて叫んだりするようになってしまいました。 その様子にあわてて救急病院に駆け込んだものの、A子ちゃんの手足は硬直し、 意識が急激に低下。「ライ症候群」を引き起こしてしまいました。そして翌朝、 A子ちゃんは帰らぬ人となってしまいました。 ※ライ症候群とは? 急激な肝機能不全と脳症状を主徴とする重篤な疾患。水痘やインフルエンザ に続発することが多く、アスピリン投与との関連性が疑われている。症状は 激しいおう吐(吐くこと)・意識障害・ケイレン等の症状があらわれ、その 後、昏睡・手足の硬直を起こす。一度発症してしまうと死亡率が高い。 ------------------------------ 記事の母親は「早く楽にさせてあげたい」という一心で、一生懸命に看病したこ とでしょう。解熱剤・感冒薬を多用したのも、愛する我が子を心配したせいかと 思います。私も知識がなかったら、同じことをしていたのでは?と思います。こ れは他人事とは思えません。本当に、本当に悲しい出来事です。 このような悲劇が起こらないように、解熱に関する正しい知識をみなさんに知っ てもらいたいのです。 ○発熱のしくみ(おさらい) ------------------------------------------- その解熱の話を始める前に、前回、「発熱」の対処法でもお話しました。(初め ての方は、こちらでどうぞ!http://chieichiba.net/wahaha/health.htm)もう 一度、発熱のしくみをおさらいしましょう。 風邪の原因はウイルスや細菌です。発熱は、そのウイルスや細菌から身体を守る ための防衛手段。なぜなら多くのウイルスや細菌は39度以上では動きが弱くな るからでしたね。そして細菌やウイルスをやっつけた後、抗体という特効薬がで きます。 子どもは、よく熱を出します。でも熱を出すことで、身体の中に抗体をどんどん 増やして社会環境に適応していっているわけで、あまり心配はいらないのです。 ○解熱させる際の「4つのお約束」 ------------------------------------- では「解熱剤を使用するタイミング」ってどうしたらいいのでしょうか?goは、 解熱させる際には「4つの約束」があると思っています。特に小児の場合、誤っ た解熱剤の使用は、かえって症状を長引かせたり、時には生命の危険を引き起こ すこともあります。これは大切な約束です。ぜひ覚えておいてくださいね。 ------------------------------ 「解熱4つのお約束」 1)37〜38度の熱があっても、元気で食欲もあり、顔色が悪くない場合は、 薬を使用せず、状況に応じた手当てをする。 2)解熱剤(粉薬または座薬)を使用する時は、38.5度以上の発熱時で、 医師の指示があったときのみ。 3)頓服でもらった薬(粉薬または座薬)をどうしても使用したいときは、 電話で医師に必ず確認してから飲ませ、6時間以内は続けて使用しない。 4)大人用の解熱剤を、半分に割るなどして、量を減らして飲ませない。 ※頓服とは? 発熱や痛み止めなど、「特定の症状になったときのみに飲むように」と言わ れる薬のことです。たいていの場合、1日3回飲む薬とは別の袋に入って渡 されています。 ※座薬と飲む薬の違い: 子供の解熱剤としてよく座薬が処方されます。これは、おう吐(吐くこと) してたり、水分をあまり取らない時、薬を嫌がる時などに多いようです。座 薬は、肛門の粘膜から吸収されますから、即効性を期待できますし、投薬成 功率も高いのです。 一方、飲む薬(粉薬)は、一度胃の中に入り、腸の粘膜から吸収されますか ら、効き目は、ややゆっくりです。投薬成功率は座薬に比べ、なかなか飲ま なかったり吐きだしたりすることが多いようです(我が家も苦労してます)。 ------------------------------ ちなみに1)の「状況に応じた手当て」とは、身体に熱をこもらせないこと。悪 寒時は、身体を暖め、それ以外は首やわきの下や足の付け根を冷やしたり、薄着 にさせること、身体を暖かいタオルなどで拭いてあげたりすることです(もとも と心臓病・川崎病・リュウマチなど、何らかの病気がある場合を除きます)。 私の知り合いに「子供の熱が40度までは病院に行かない!」という方もいますが、 確かに熱そのものは心配ないかもしれませんが、38.5度位でも受診できる時間な ら医者に診てもらう。これが私、goの考え方です。 もちろん37〜38度の熱でも、ぐったりしている・顔色が悪い場合は、薬を飲ませ る前に、すぐに医者にかかることをおすすめします。 ○熱性ケイレンと解熱剤の使用------------------------------------------- goの子供は、熱性ケイレンを経験しました。発熱した我が子がケイレンを起こ したときは、さすがに看護婦の資格を持っていても怖かったです。そして今でも 忘れることができず、熱が出始めると「またケイレンを起こしたら…」と心配に なってしまいます。 熱性ケイレンは、急激な体温上昇がきっかけで起こります。できれば再発しない ようにしたいですよね。一般的には、熱性ケイレンの経験ある子供は1回きりで あることが多く、大きくなれば自然と起こさなくなっていくようです。 ※「熱性ケイレンの症状・手当て」については、語ると長いので、近日中に ワハハのWebサイトに掲載します。お楽しみにっ〜! さて熱性ケイレン予防対策は、医師によって3通りの考え方があります。どちら も38.5度以上の発熱になったときの処方ですが、 1)発熱をしたときに「ダイアップ」という、ケイレン予防の座薬を 使用させ、解熱剤は一切使用しない。 2)発熱をしたらケイレン予防の座薬を使用させた後、解熱剤を使用し、 急激な体温上昇を予防する。 3)発熱をしたら解熱剤を使用し、急激な体温上昇を予防する。 goのかかりつけの医者は、1)の考え方でした。3)を選択する医者もいるか と思います。これは熱性ケイレン自体は何回発症しても脳の機能に異常は起きな いこと、解熱剤を使用したことが原因で再度ケイレンにならないのではないか、 という研究報告もあるからだと思います。 が、しかし、解熱剤自体は熱を下げるための根本的な薬ではなくて、一時的に症 状を緩和させるものです。薬が切れたら、また急激な体温上昇を引き起こす可能 性もあります。 つまり熱性けいれんの可能性もないとはいえません。何度でも我が子がひきつけ ても大丈夫という親はほとんどいませんよね。解熱剤と熱性ケイレン予防の薬は、 全く同じ物ではないことを、みなさんに知っておいていただきたいと思います。 ○持っている解熱剤を今すぐ調べてみてください!------------------------- さて解熱剤といっても、色々な種類があります。名前もカタカナだらけで紛らわ しいものがあったりしますが、これだけは覚えていて欲しいことを書かせていた だきますね! ------------------------------ <解熱剤・子どもに要注意!の3つの成分> 1)アスピリン(アセチルサルチル酸) 解熱剤というと、「アスピリン(アセチルサルチル酸)」を思い出す方は多いで しょう。このアスピリン(アセチルサルチル酸)は、解熱剤の代表格ですが、前 出のA子ちゃんが起こした「ライ症候群」との関連性があるとアメリカでの疫学 調査が報告されています。 アメリカでは、15歳以下の子どものインフルエンザ患者には使用されなくなって いますし、英国では1986年にアスピリンの小児への使用を中止しています。ちな みに日本では、15歳以下のインフルエンザ患者・水痘の患者には服用させないよ うになっています。 アスピリンといえば「バファリン」が親しみがありますよね。実はバファリン、 現在、ちょっと分かりづらくなっています。というのは、病院でもらうバファリ ンと市販薬のバファリンでは、成分が違うのです。 正確に言えば、 「病院からもらうバファリン」と「小児用バファリン」はアスピリン。 一般の薬局で購入できる「小児用バファリンCU」「小児用バファリン シロッ プ」「小児用バファリン ジュニアかぜ薬」「小児用バファリン かぜシロップ」 「バファリン エル」「小児用バファリン チュアブル」はアセトアミノフェンな んです。 ・・・驚きですよね。 どれも一般の方には区別ができないと思います。病院で「解熱剤」として処方さ れた「バファリン」と「小児用バファリン」は「アスピリン」ですので、小さな お子さんがいる家庭では、誤ってアスピリンを飲んでしまわないように処分され たほうがいいと思います。 2)ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム) 3)ポンタール(メフェナム酸) 「アスピリン」の他に、子供にとって重篤な副作用がおこる可能性として挙げら れてるのは、「ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)」や「ポンタール(メ フェナム酸)」です。 以上、この3剤は子どもには禁忌(使用できない)と言われています。 ------------------------------ <安全な解熱剤って、ないの?> では、どのようなものなら「比較的」安全な解熱剤なのでしょうか? 小児科でよく処方されているのは、アセトアミノフェンです。(商品名はアンヒ バ ・カロナール・アルピニーなど)アセトアミノフェンは比較的、副作用が少 ないとされおり、作用も優しいものです。 アセトアミノフェンの次に処方されるのは、イブプロフェンの座薬(商品名はユ ニプロン)です。ただ、イブプロフェンの経口薬(ブルフェンなど)は胃腸に負 担がかかることもあります。 ------------------------------ <ホメオパシー> ワハハ・メーリングリストでは時々話題になるのですが、ホメオパシーという自 然療法があります。ホメオパシーは、妊娠中のお母さんから、赤ちゃん〜大人ま で、どんな人でも使用できる薬です。上記のような新薬と違い、全く副作用がな く、熱に対しても「突然の発熱」「目がうるむ発熱」など、様々な発熱の症状の 合った薬を選ぶというユニークな処方です。 ホメオパシーについては、ヨーロッパでは保険が利くほどメジャーな薬ですが、 効き目が新薬と比べてやさしいためか、また自然療法に対する医薬基準が明確で ないためか、まだ厚生労働省から認可が下りていません。一般の薬局では、ほと んど取り扱っていないので、購入は個人輸入や日本でも少しずつ増えてきている ホメオパス(ホメオパシー医師)らを通じての購入になります。 ホメオパシーについては、ワハハで少しずつレクチャーを交えながら、ご紹介し たり、購入できるようなシステムを作っています。goも、ホメオパシーを状況 に合わせて利用しています。 |
|
|
<goの誰でもわかる解剖生理学> 熱性けいれん篇 〜あなたの手当ては大丈夫? ○ある日突然に 〜我が家の場合〜 ○「熱性けいれん」ってどんなこと? c o n t e n t s ○注意が必要な熱性けいれん。てんかんとの違い ○けいれんになった時のお手当て 「口の中に物をいれないで!」 ○熱性けいれんの予防法は? ○ある日突然に・・・・ ---------------------------------- 前回、解熱剤の話で予告したとおり、今回は「熱性けいれん」について、私自身 の体験談を交えて、お話します。 我が子は幸いなことに、一才2ヶ月まで発熱を経験していませんでした。そして 忘れもしない1才2ヶ月の冬。37.8度〜38.7度をさまよう発熱があり、様子を見て いましたが、いつもの鼻風邪と違い、機嫌が悪かったため医者に受診しました。 その診察を待つ間に、息子はどんどん熱が上がり始め、帰宅後、布団に寝かせた とたん、白目をむいて「熱性けいれん」をおこしてしまったのです。もちろん、 病院にとんぼ返りしましたが。 私は看護婦の資格を持つゆえ、熱性けいれんの知識・ケアも分かっていましたが、 実際に我が子がケイレンを起こしたときは、もう頭の中が真っ白になって、本当 に怖かったです。あまりにも強烈な出来事で、決して忘れることができません。 ですから、今でも熱が出始めると「またケイレンを起こしたら…」と心配です。 けいれんのきっかけは個人差があるので、すべての方にgoと同じようにおきる とは限りません。ただ万が一、起こった時に少しでも慌てないよう、熱性けいれ んについてできる限り、詳しくお話したいと思います。 ○「熱性けいれん」ってどんなこと? ----------------------------------- □「熱性けいれん」とは? 定義的には、 38度以上の発熱を伴った全身性のけいれん をいいます。7歳未満までの子供は、脳の発達途上なので、以前お話したように、 脳における体温の調節中枢が未熟です。したがって急激な発熱にともなう体温の 上昇に脳がついていけず、一時的に異常な興奮状況に陥って、けいれんが発生す るといわれています。 □なりやすい体質ってあるの? 熱性けいれんは、6ヶ月から7歳未満の乳幼児の9%でおきています。なかでも 一歳児が多く、統計的には男の子の方がなりやすいみたいです。また遺伝的要素 が大きく、ママやパパの家系の中で、誰か一人でも経験者がいれば、子どもの発 生率も上がります。あらかじめ調べておくのもいいかもしれません。ちなみに、 goの場合は旦那の家系に2人いました(けいれんが起こった後、知りましたが)。 □再発はよくあるの? 熱性けいれんの経験者の30%が2年以内に再発するというデータがあります。 でも心配することはありません。再発の可能性が大きい人は、6ヶ月以上1才未 満のお子さんや、両親または片親のどちらかが経験者。50%の確立で再発する こともあるようです。 …とはいっても、ほとんどの子供は1度きりのことが多く、再発の可能性は、あ まり高くありません。大きくなれば自然と起こさなくなっていきますし、熱性け いれん経験者であっても、脳に障害が残るようなことはほとんどないので、安心 ありません。 □熱性ケイレンの症状って? 1 必ず発熱があること(急激な体温上昇がきっかけで起こり、発熱後、 24時間以内に起こることが多い)。 2.白目をむく 3.突然身体を硬直させてかと思ったら、手足をガタガタと震わせる 4.意識が一時的になくなる 5.無呼吸 6.唇が紫色になる(チアノーゼといいます) goの子供は、無呼吸になったとき、思わず人工呼吸してしまいました。必要な かったのに。職業病かな?(笑) ○注意が必要な熱性ケイレン。てんかんとの違い ------------------------- 一般的には、熱性けいれんは1回きりであることが多く、たとえ経験しても脳に 障害が残らず、他の子どもたちと、なんら変わりなく成長していくため、病気の 分類的には同じでも、「てんかん」とは分けて考えられています。 ただ熱性ケイレンの中でも注意が必要なものもあります。熱性けいれんから「て んかん」になってしまう可能性があるときがあるからです。 □注意が必要な場合の熱性けいれん 1:もともと、小頭症や精神発達遅滞のお子さん 2:15分以上けいれんが続く 3.短時間で2回以上発作があるとき 4.けいれんがからだの一部のみのとき 5.発作後に麻痺があるとき 6.けいれんが左右非対称であるとき 特に2〜6は、早めの受診が必要です。また初めて発作を起こしたときや、子ど もが一歳児未満の場合は、「てんかん」になってしまう可能性はありませんが、 同じく早めの受診をおすすめします。 ○けいれんになった時のお手当て「口の中に物をいれないで!」------------- 我が子がけいれんして、冷静でいられるような母親はいません。ただ熱性ケイレ ンは数分間でおさまりますので、慌てないこと。その状況をきちんと見て、熱性 けいれんなのか、他のけいれんなのか区別を先生してもらえるように、我が子の けいれんがどうであったかを正確に報告ができるようにしていきたいものです。 では、我が子がけいれんを起こしたらどうしてあげればいいのでしょうか? 1)慌てない。大声を出したり、たたいたり、揺さぶったりすると、かえって けいれんが長引きます。 2)首元や洋服をゆるめる。 3)たとえ歯を食いしばっても、舌をかむことはないので、口の中には絶対に 物を入れない。 4)抱きかかえたりせず、床などに寝かせる。 5)吐いたものが喉につまらないように顔を横向きにさせる。 (口に中のものを、ガーゼで取り去るとよいと育児書には書いてあります が、けいれん時に口の中に指を入れるのは怪我の元です。けいれんは、 すぐにおさまりますから、けいれん後でもいいと思います。けいれん中、 吐いていたら口のまわりや鼻の周りを拭いてあげる程度でかまいません) 6)脇などの身体を冷やしてあげる。 7)そばにいて様子を観察する。 8)おさまったら、体温を測る。 次に、何を観察すればいいのでしょうか? A.けいれんの時間 B.けいれんは左右対称か? C.けいれんしている場所 D.吐いているか? E.繰り返しけいれんが起きていないか ・・・以上です。「そんなこといわれてもできない」なんて思わないでください ね。いざというときは、冷静にならなきゃ!と心の中で呪文を3回唱えましょう。 深呼吸も以外に効果がありますよ。 医者は、けいれんする場面に出くわすことはまれなのです。お母さんのお話が、 今後の治療方針に十分反映されますので、とにかく落ち着くことです。 ○熱性けいれんの予防法は?---------------------------------------------- 最近、熱性けいれんは、特に治療をしなくても自然に治ることが分かってました。 そんなわけで注意が必要でない場合は、何も行わない医者もいます。 しかし37.5度以上の発熱があった場合で、初めて発作を起こしたときや一歳未満 は、特に注意した方がいい熱性けいれん(先に書きました)の場合は、再発の予 防の為に「ダイアップ」を使用するようにと指導する医者もいます。 「ダイアップ」は予防目的もありますが、実は我が子が熱性けいれんを起こして 動揺している母親を安心させるために使用するという目的もあります。ダイアッ プは、「一度挿入したら、8時間後に再度入れて、熱があろうとなかろうとそれ 以上は一切使用しない。」これが基本となっています。 前回もお話しましたが、解熱剤と熱性ケイレン予防の薬は全く同じ物ではありま せんので、くれぐれもご注意ください。詳しい解熱や発熱のしくみは、 http://chieichiba.net/wahaha/health.htm でおさらいできますので、ぜひ読 んでおいてください。 質問などありましたら、お気軽にgoまでお問い合わせくださいね。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
こんにちわ!goです。今年もインフルエンザの予防接種を開始する季節がやって きましたね。毎年この季節になると、予防接種をした方が良いのかと相談にくる ママがいます。その答えは、この先をご覧ください。goの見解を載せています。 受ける受けないは最終的にはあなた自身が決めること。さて、みなさんは、どう しますか(^_^)? ===================================================================== [1] そもそもインフルエンザって? [2] 毎年姿を変えるウィルスたち c o n t e n t s [3] 安全?うけるべき?インフルエンザの予防接種 [4] インフルエンザにかかるとどうなるの? [5] 予防するには [5] インフルエンザになってしまったら? ===================================================================== |---[1] そもそもインフルエンザって? ------------------------------------ インフルエンザと普通の風邪って同じなのでしょうか?じつは、似て非なるもの なのです。普通の風邪は原因となるウィルスや細菌などを数えると約数百にもの ぼるとも言われています。インフルエンザは、インフルエンザウィルスそのもの が原因。そして、重症化することもあるという特徴があります。 このインフルエンザ、普段の風邪と大変似ている為、すぐにインフルエンザと診 断しにくいのが難点。今年始めの冬、子どもが風邪に罹り、かかり付けの医者に インフルエンザかどうか聞いて見たところ、「みなさんそう聞くのですよね〜。 (心なしか困ったようなため息)まあ、お熱の状態を観察していただければと思 います。」う〜ん。分かっていながらなんとも意地悪なことをしてしまった!と 反省しながら帰った思い出があります。(ちなみに、子どもは突発性発疹でした) インフルエンザウイルスを発見するための簡単な検査キットがあるそうですが、 私自身聞いただけで実物を見たことがないですし、私の周りでこの検査をした人 はいません。この検査ができるのは、まだ一部の病院なのでしょうね。簡単に診 断できるのであれば、全国各地の病院に早く普及していただきたいものです。 |---[2] 毎年姿を変えるウィルスたち--------------------------------------- 毎年私たちに悪さをするインフルエンザウィルスは、大きく分けるとA型・B型 ・C型の3種類があります。このうちのC型は人間に感染しても流行はしないだ ろうと見解されています。ですから、現在悪さをしているのはA型・B型。主に A型のインフルエンザウィルスに感染することが多いようです。 インフルエンザウィルスの形は、落花生のような形をしていて周りに棘がついて います。みなさんは栗を思い出してみてください。実の周りに棘がたくさんつい ていますね。あれと同じです。棘の構成がA・B・Cの型の分けられ、更に分離 (発見された)した場所やどこから検出されたかなどと、種類があって、これら がいろいろと組み合わさっているのです。 A型インフルエンザウィルスは、人や鳥・豚などにも感染するため、人畜共通感 染症と言われています。やっかいなことに、A型インフルエンザウィルスは、毎 年変化しています。大げさですが、どうしても私たちに感染させたいのだろうか としか思えないくらいですね。ウィルスたちは、少しずつ変化をしているので、 前の年にA型のインフルエンザに感染してせっかくA型の抗体(ウィルスから身 を守る防御力のことです)ができても、これとは別のA型のインフルエンザに感 染してしまうのです。 また、大変異といって、棘の中の成分が数十年単位で突然大きく変化してしまう ことがあります。ひとたび大きくウィルスが変化してしまうと、新型のインフル エンザとして世界的に大流行し、多くの死者などを出す惨事につながっていきま す。例えでいえば、スペイン風邪の大流行といえばみなさんお分かりでしょうか? 歴史的には、スペイン風邪の元になるスペインA型インフルエンザウィルスが約 40年。次にアジアA型・香港A型が10年強。その10年後にソ連型になり、 現在はA型とB型の3種混合タイプが世界中で共通のウィルスです。WHOなど では、新型のインフルエンザウィルスがいつ発生してもおかしくないと警告し、 我々に予防接種の勧告を出しています。 |---[3] 安全?うけるべき?インフルエンザの予防接種 ---------------------- 日本小児科学会の学会雑誌の本年度9月号のこんな記事があります。 ======[記事抜粋]=============================================== 0歳児を対象のインフルエンザワクチン接種における抗体獲得について〜 2000年に出生した生後5カ月から10カ月の乳児を対象に,2000年10月から インフルエンザワクチンの接種を行い,ワクチン株に対するHI抗体を測 定。その結果40倍以上の抗体価を得た児は,A(H1N1),A(H3N2),B型 インフルエンザウイルスに対し,56%,24%,48%であり,特にA(H3N2) 型に対する抗体獲得が極めて悪かった.今後,乳幼児の接種を効果的に すすめるためにも,接種量も含めた接種方法の再検討が望まれる. ============================================================== A型に対する抗体ができにくいということは、つまり効果が薄いということです。 一番流行しやすいA型の抗体ができなくては、いかがなものでしょうか? 一時期インフルエンザの予防接種は小学生などの学童に集団接種していた時代が ありました。しかし、予防接種をしていても発症してしまうことがわかり、予防 できたとはいえない状況であったことや重症化を食い止めることもできなかった ことが、その有効性に疑問を持つようになりました。そして、集団で学童に接種 しているということは、それだけの分公費がかかることなどの理由もあってか、 インフルエンザの予防接種は任意接種へと変わっていきます。 そうそう、予防接種の副作用のお話もいたします。国立感染症研究所感染症情報 センターによると、これまでインフルエンザワクチンによる死亡事故は約2,500万 接種あたり1件。と書いてありました。ワクチンを打って死亡したという認定は 接種した医師の証明をもらうことから始まり、調査をたくさん重ねてやっと出る ようなものなので、実際にはもう少し多いかもしれません。これは憶測です。 一般的な副作用は、接種したところの発赤、腫脹、疼痛。これは2〜3日で消失 します。また、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感、まれに接種直後から数日中に、発疹、 じんましん、紅斑、かゆみ等があらわれることがあるようです。重症な副作用と しては、接種後30分以内に、ショック、アナフィラキシー様症状(ひどいじん ましん、呼吸困難、血管浮腫等)、ギランバレー症候群、けいれん、急性散在性 脳脊髄炎(ADEM)があらわれる等の報告もあります。 ここまで、批判的なことばかり書きましたが全く効果がないものなのでしょうか? インフルエンザワクチンは、WHOが出している情報と昨年日本で流行ったウィ ルスの種類などを元に予測して作成します。この予想が的確に当てはまればワク チンは有効なのではないかと思います。ただ、自然界で起きていることなので、 クイズのように全く正解ということはありませんよね。そこで、goのとしては次 のような方や家族がいる方は、年齢に限らず接種してもいいのではないかと考え ます。 ================================================================ 1.受験生、及びその家族全員(受験は年に1度しかありません。せっかくの 頑張りを無駄にしてはかわいそうです。 2.喘息の方(これはインフルエンザが主に呼吸器に障害をもたらすからです) 3.慢性の呼吸器疾患・心血液疾患を持つ方。 =============================================================== CDC(米国疾病対策センター)では上記以外の方も、インフルエンザワクチン接 種推奨者として「インフルエンザの流行期に妊娠の中期および後期に入る妊婦」 を挙げていますが、これを鵜呑みに接種するのはどうでしょうか。妊婦に接種し ても安全だというデータはありません。喘息の既往がある方などを除き、接種し てもしなくてもインフルエンザにかかる可能性があるのであれば、接種しなくて もいいと思います。 また、0歳児はもちろん、乳幼児のインフルエンザワクチンの効果ないことは日 本でも証明済みですし、厚生省は現在調査研究中なので、上記の1〜3に当ては まる子どもを除いては必要はないかと思います。研究中の現在は、できるだけ感 染しないように心がけ、もし、感染してしまったら早めの受診で治していくのい いと思いますし、研究の結果を見てから今後の接種方針を決めるのもいいかもし れません。保育園などの集団生活で、インフルエンザを移されてきてしまうのが どうしても嫌な場合、効果の有無は別として、接種をすることで精神的に安心で きるのであったらそれもいいと思います。 もし受けるのであれば、インフルエンザがもっとも流行する1月前後に焦点を合 わせて行うのがベストです。接種する時期は、11月〜遅くとも12月初旬くら いまでで、健康なときを選んで終わらせましょう。卵アレルギーの方も通常接種 できますが、卵を食べるとひどい蕁麻疹や発疹がでたり、口の内がしびれるよう な方はやめた方が無難です。 |---[4] インフルエンザにかかるとどうなるの?---------------------------- 症状からいうと、39〜40度台の高熱が突然出る、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉 痛など全身の症状がでます。そして普通のかぜでもみられる、鼻汁、鼻づまり、 くしゃみ、せき、のどの痛みなども加わります。気管支炎や肺炎、小児では中耳 炎、熱性けいれんなどを合併することがあります。 抵抗力の弱い高齢者や幼児は、合併症にかかりやすいといわれています。これは インフルエンザになったあと、細菌の二次感染による肺炎、気管支炎、慢性気管 支炎を起こすことで、特に高齢者の方に起こりやすいと現在では指摘されていま す。状況によっては入院を要したり、まれに死亡する例もあり注意を要します。 近年、インフルエンザ流行シーズンには、小児の急性脳炎・脳症の発生が多くみ られることが、小児科医あるいは臨床ウイルス関係者から指摘されるようになっ ています 最近、抗インフルエンザ薬(インフルエンザに効く薬を指します)が開発されて アマンタジン(これは他の病気で使用されていましたが、インフルエンザにも有 効と判明)という薬がA型インフルエンザに効果がある事が分かりました。また、 A型・B型両方に効果があるのがザナミビル、オセルタミビルという薬。今冬ま でにA・B共に効く薬が出揃いましたが、発症後48時間以内に飲み始めないと 効果がないそうなのです。前にも書きましたが、インフルエンザかどうか判断で きるまでに2〜3日熱の様子などを見て見極めているのが現状。簡単に出来る検 査キットの普及がない限り、薬の効果を十分に発揮できるのできるか?goは疑問 です。そして、アマンタジン以外は開発されたばかりの新薬ですので、服用され たデータも少ないのです。大人が内服するならともかく、子どもたちに未知数の 薬を安心して飲ませられない、というのがgoの正直な気持ちです。一応副作用は 少ないという説明書きですが、現段階では疑問を持たざるをえません。 |---[5] 予防するには?-------------------------------------------------- インフルエンザも風邪も、体力の(免疫力)の低下から簡単に感染してしまいま す。また、冬は空気の乾燥に加え、室内の暖房機器のせいで、喉や鼻はとても乾 燥しています。喉や鼻が乾燥していると、この2つの粘膜の抵抗力が弱くなり、 インフルエンザや風邪に感染しやすくなるのです。 ではどうしたら予防できるのでしょうか? ================================================================= ▼意外かもしれませんが、水分を多く取る。(喉の粘膜を常に潤わせておく為) ▼部屋では、加湿器を使用するか、やかんでお湯を沸かし蒸気を出して湿度を 70%前後に保つ。部屋の中に洗濯物を干しておいたり、濡れたバスタオル を干しておくのもいいと思います。外出先では、部屋の温かい飲み物などの 蒸気を吸ったり、暖を取るようなかたちで両手を合わせたまま口と鼻のとこ ろに持っていき、自分の吐く息を数回吸う。 ▼外出後は、十分にうがいをし、よく手を洗う ▼疲れを次の日に持ち込まないように、よく眠る&休む ▼いつもより多めのビタミンを取り、偏りのない食事をとる(栄養状態が良い と治りも早いのです) ▼できれば、人混みには行かない(むずかしいかな!?) ================================================================= |---[6] インフルエンザになってしまったら?------------------------------ まず39度以上の高熱が出ますので、そのときは、ワハハのHPにある「発熱のケア」 を参照に看護してあげてください。 そして、熱が出てきたら体温をチェックしておきます。このチェックだけで、よ り早くインフルエンザかどうか判断することができます(温度表はなくても構い ません。メモ書きでも十分です)。くれぐれも熱があるからといってすぐに解熱 剤をあげてはいけませんよ。そして、万が一あげる時は、解熱剤の成分がアセト アミノフェンであることを確認してくださいね。 また、熱性けいれんを引き起こすこともありますので、「熱性けいれんの手当て」 も参照に看護してくださいね。 乳幼児の場合、インフルエンザ脳炎・脳症が心配だと思いますが、熱が39度以 上のときに、「吐く・けいれんを起こした(5分以上のけいれん)・元気がない」 いずれかの症状があらわれたら、時間にかかわらずすぐに救急外来を受診される ことをおすすめします。 あとは予防方法の対策を十分に行い、できるだけ安静にすること、痰が絡むよう であれば更に水分の補給をして痰を出しやすくしてあげ、できるだけ吐き出させ ます。 これからが本番の季節です。どうか皆さんお大事に(^o^)丿~~ text by go |
|
|
こんにちわ!goです。前回のインフルエンザ特集の後、読者限定ワハハメーリン グリストで読者の方より、インフルエンザの検査の事について大変貴重な情報を いただきました。 追記としてみなさまにお知らせすると共に、更に詳しい情報をお話させていただ きますね。 |---インフルエンザの検査に関する耳より追加情報 -------------------------| |
|
|
|
当ページに関するご意見・ご感想は、<wahaha@chieichiba.net>まで
Copyright 2000-2001, Kuri of 子育てワハハ
All rights reserved