育 児 の 深 層 * く り き ん と ん
このページは、子育てワハハ主宰・Kuriが、メールマガジン「子育てワハハ」の編集後記だけ
では飽き足らず、 子育てを通じたコラムをWebで連載するものです。子育てワハハの
B面として お楽しみください。 みなさまからの、ご意見、ご感想も、お待ちしておりま〜す♪
●毎日の生きるエネルギーをもらえる場所 (2003.11.6)![]() |
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●ときには「感情抜きの子育て」も大切、の巻 (2001/4/15) | |
●ワーキングマザーは社会で邪魔な存在?、の巻 (2001/6/1) | |
●核家族には地域っていう大家族があるじゃん!、の巻 (2001/8/15) | |
●「ワハハこの一年の裏話」の巻(2001/12/1) | |
●おめでとう!雅子様に愛子様!でもKuriが少し気になることの巻(2001/12/15) | |
●ハワイで怒鳴るお母さん<Kuri的旅の楽しみ方考>の巻(2002/2/15) |
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●親が出てきて泣いている芸能人の記者会見に怒る!の巻(2002/3/15) |
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●日々のストレスは料理を作って食べて解消!の巻 |
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●子育てに追われて疲れたとき読んでほしい詩、の巻 |
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●子育てに追われて疲れたとき読んでほしい詩・その2、の巻 |
●「育児は育自。子育てワハハ!」の真相、の巻 (up dated 2001/4/1) |
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●ときには「感情抜きの子育て」も大切、の巻 (2001/4/15) 「熱が出ても、子どもが機嫌よければ大丈夫。」 この視点に、あなたは何を感じますか?
息子がまだ乳児のころ、熱を出したときにお医者さまが、うろたえる私に「赤ちゃんは、熱が出ていても、機嫌よくおもちゃで遊んでいたり、笑ったりしていれば大丈夫なんだよ。」とほがらかに言われて、肩の力が抜けるというか、へ?と脱力したことがあります。あなたはどうですか?
この「機嫌よく遊ぶ」という状態、本当に子どもは不思議です。熱が出ても、キャッキャとおもちゃで遊んでいたりします。「病気なんだ」という思いから、つい余計な心配をしすぎて、病気の子どもより、逆にこっちがイライラしたりしています。そんなとき、自分の主観を取り除いて、冷静に子どもの体調を見抜くことができる親の観察力。それがいかに大切かを、いつもこの瞬間に感じてたりしています。その後、子どものものすごい発熱を何度か経験しているうちに、子どもを単なる「生き物」としてみる、冷徹なまでの観察力や習慣が、病気の時だけではなく、普段からあってもいいんじゃないかなぁ〜と思うようになりました。例えば一日一回、子どもを感情抜きで定点観測をしてみます。髪の毛が方まで伸びて、先がゆるやかにカールしてきた。眉毛はしなやかにウェーブを描きながら、産毛よりさらに太く濃く密生している。肌はやや乾き気味で、左の額の生え際に0.5cmほどのかすり傷が少し。深い赤のかさぶたになっている。汗が軽くにじんでいて、軽く匂う・・・
これを全身隈なくやっていると、自分が見ていなかったこと、見逃していたこと、新しい発見、昨日との違いをハッキリと見つけることができるようになりました。そしてこちらの感情や主観が、いかに自分の都合のいい部分しか見ず、勝手に解釈をしていたのかと、ときどきハッとします。
子どもは、一人一人それぞれに才能と個性と違いを持って生まれてきていることを、繰り返し口に出すようにしている私も、時々それを見事に忘れています。そして、こっちの都合で勝手に子ども像を強要しているかも…と反省しています。ギリシャの哲学者・ソクラテスはもう2000年以上も前に、子どもは生まれながらに豊かな知恵を持って生まれてきている、それを呼び覚まし、引き出すのは教育であり、環境だといっています。また哲学者ゲーテは、「すべては、完成へ向かっての進化の過程」であるといっています。子どもがもっと自分の個性を自分で主張し始めたら、親が気持ちや主観で動く前に、もっと子どもを適正に見つめる視点も持って、彼らの知恵や才能を引き出せる親でいたいなぁ〜と、超まじめな瞬間が、毎日5秒ぐらいある育児修行中のKuriでした。
●ワーキングマザーは社会で邪魔な存在?、の巻 (2001/6/1)
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●ワーキングマザーは社会の勇気だ!、の巻 (2001/6/1) |
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●核家族には地域っていう大家族があるじゃん!、の巻 (2001/8/15) |
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●世界の子育ては笑えるほど違う、の巻 (2001/9/1) |
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●人は愛を持って生まれてくることを教えてくれた人、の巻 (2001/9/15) |
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●母乳を続けるという選択と虫歯の話、の巻 (2001/11/1) |
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●ワハハこの一年の裏話、の巻 (2001/12/1) |
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●おめでとう!雅子様に愛子様!でもKuriが少し気になることの巻 (2001/12/15) |
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●ハワイで怒鳴るお母さん<Kuri的旅の楽しみ方考>の巻 (2001/2/15) |
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●親が出てきて泣いている芸能人の記者会見に怒る!の巻 (2001/3/15) |
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●日々のストレスは料理を作って食べて解消!の巻 (2001/4/15) |
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●子育てに追われて疲れたとき読んでほしい詩、の巻 (2001/5/16) |
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●子育てに追われて疲れたとき読んでほしい詩 その2、の巻 (2001/7/20) |
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●毎日、生きるエネルギーをもらえる場所
ところで、あなたには「エネルギーをもらえる場所」がありますか?その場所は、なぜか気持ちがおだやかになって、どっか自分と宇宙、地球とつながっているような、そんな感覚を知らず知らずのうちに感じる場所。自分の中心が誰からもゆがめられず、そこに立っていることが気持ちよくなる場所。
実は、私にはすぐ近所にその場所があります。東京の街のど真ん中にある息子の幼稚園。
幼稚園そのものは、子どもたちの元気な声、動物達の鳴き声、大木のざわざわなどで、静かとは程遠く、むしろ賑やかですが、 私はどんなに徹夜していたり、疲れたときにも、息子を幼稚園に送っていくと、その疲れがスーッと抜けていくのを感じています。不思議な感覚ですが、毎日体験しているので間違いありません。たまたま私だけかもしれませんが、息子の園には確実に人のチカラを湧き立たせる何かがあります。
息子の幼稚園には樹齢140年の大きなくすのきが立っています。校舎は廃校になった町から移築した古い小学校の講堂が朝、私たちを迎えてくれます。古くから園児に大切に使われているおもちゃが一杯で、あひるやにわとりやうさぎや蛇やかえるや虫たちが一杯跳ね回っています。畑にはいつも野菜が芽を吹き、実をたわわにしています。田んぼなどの作業があると、園に帰ってきてからみんなでご飯です。お弁当以外に、畑の野草や庭の夏みかんが添えられます。今の時期は田んぼで刈ってきた稲が一杯干してあります。
そんな幼稚園をささえる先生や親も(もちろん色々、人間関係で疲れることもありますが)、みんな自分達は仲間、ファミリーという感覚で人の子どもを抱き、ほめ、しかり、見つめ合っています。自分は全く一人ではない、という自分が包まれる感覚が、さらに人に勇気をくれるのでしょう。毎日のことだから、これはとても大切なことだ、と感じています。
ひと(なかま)、こころ、からだ、しぜんが強くつながっていること。そして、その幼稚園と自分が毎日の育児や生活を通して関わっていることを私はとても誇らしく思うし、ありがたいな、と思います。息子は入園から半年たって、見違えるほどたくましく、自分で考え、行動できるようになりました。「動物って、おもちゃみたいだよねぇ」と口走った日から一年。園で一番好きな動物はにわとりで、いつも追いかけては抱っこする姿がみられます。自分達で野菜を包丁で刻み、動物の世話をしないと彼らが死んでしまうことも学びました。
「生きる」ということは、どういうことか。この園で彼が少しでも、生きるためには、かならず人と関わること、心と身体をすこやかに保ち、自然の中でいきることがどんなに気持ちいいかを体得してくれたらなぁと思いますし、私もエネルギーをもらっているその感謝の気持ちを何に変えることができるだろうと考えながら園に通っています。
▼息子の園の様子(園庭や校舎のまわり)
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