――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ブタペストで、いざ健康ランドへ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Kuriが4月に訪れたドイツに続いて家族旅行で訪れたのは東欧でした。
いや〜錬金術の国々は空まで怪しくっていいわ〜(笑) 特にハンガリーの首都、
ブダペストは温泉でも有名な古都です。とりわけ「ゲッレールト温泉」は渋い宮
殿風の“健康ランド”。売店には、天然せっけんやアロマの精油が信じられない
値段で売られていました。買い占めたい気持ちをぐっとこらえて、お風呂に。子
連れでも全く問題ありません。
-----------------------------------------------------------
▼ブダペストなるほどガイド
▼ゲッレールト温泉の画像
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■息子、路面電車で脱臼する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、マッサージまで受けて極楽気分の温泉からの帰り、私は路面電車に乗ると
き、うっかり息子の腕を引っ張りすぎて、脱臼させてしまいました。
痛くて泣きわめく子どもを片手に、慌ててホメオパシーのキットを取り出して、
「アーニカ(Arnica)」のレメディを与えました。アーニカは事故やショックな
どの救急用として役に立ちます。温泉の疲れもあったのか、息子はコトッと寝て
しまいまいました。でも私の心臓は、心配でバクバクだったのです。
======================================================================
▼アーニカ(Arnica)
▽事故や怪我、出血やうっ血、打ち身、打撲、筋肉痛、手術の前後、肌のト
ラブル(にきびなど)、事故、怪我後に続く慢性的な諸症状、出産の前後、
またトラウマからの回復に対応します。
▽痛い思いをしても、「大丈夫だ」と言って手当てを拒む、頭は熱いが体は
寒い、頑固な人などにヒットするケースが多いようです。
▽触れられるのはイヤだけれど、外気に当たったり、顔に風を当てると好転
する場合は即、このレメディを。すっぱい食べ物が食べたいときも。
▽クリームは打撲傷や神経に痛みを感じる場合などに有効です。
======================================================================
その後、ホテルに戻り、すぐに地元の医師を呼んでもらいました。なんとその医
師はギブスで登場(^_^; 心配そうな私たちをよそ目に、目を覚ました息子に、
“Hi,Fukutaro! nice to meet you!!!(福太郎、はじめまして!)”と名前で話
しかけてくれました。私たちが知る限り、ハンガリー人にとっては「福太郎」と
いう発音はかなり難しいはず。でも、彼女はカルテを作るときに覚えたようです。
さて、彼女の診療は何しろフレンドリーでした!警戒心の強い息子も、そのサー
ビスぶりに、いつしかニヤニヤ。「やっぱり医師はこうでなきゃ」の見本のよう
な女医さんでした。こっちが心細い時に、むっつり顔の医師の診療なんて受けた
くありません。彼女はおしゃべりを続けながら、簡単に脱臼を戻してくれました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■自然療法が当たり前の国
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最初に彼女から「脱臼(dislocation)した後にどういう処置を取った?」と聞か
れました。私は「アーニカのレメディを与えたが、すぐに寝てしまった。でもこ
こまで外を歩いて外気に当ててきた。あとアーニカクリームを寝ているときに塗っ
た。」と説明すると「perfect!(完璧)」と一言。「99%大丈夫だけど、明日
帰国するなら、一応、病院で診てもらおうか?」と医師を紹介してくれました。
あとで気づいたのですが、彼女には「アーニカ」と言っただけで話が通じていま
した。レメディやホメオパシーの説明を医師にしなかったのは、私にとってはこ
れが初めての体験。この‘あたり前さ’にじわっと感激がこみ上げました。だっ
て日本じゃ「変なもの使う親」って感じの目でしか見られなかったんですもの!
その後、病院には「めったにないチャンス!」と心ひそかに喜び勇んで訪れまし
た。だって観光でも入れないところですからね(笑) 土曜日の夕方だったので、
人が少なかったのですが、連絡を受けて待機してくれていた医師(また女医さん)
が、笑顔で手招きをしてくれました。
彼女はカジュアルないでたちで、白衣もつけず、不安そうにしている息子の手を
取り、歌を歌ったりして少し遊ばせ、患部の様子を見ながら「すっかり治ってい
るわね。」といい、「万が一の応急処置用に何かもっている?」と尋ねました。
私は再び「レメディとクリーム、カモミールとセントジョーンズワートの浸出オ
イルを持っている。」と答え、キット等を見せると「それなら、小さな子どもに
は十分ね。痛み止めや塗り薬は処方しないから、帰国中に機内で何かあったら、
あなたのキットを使ってね。」と、ここでも自然療法はあたり前モード。・・・
んもぉ〜う、うれしかったです!
「こんな医療が日本でもあたり前のように近所にあれば!」と心から思いました。
必要がないときは、大量の薬も無駄な検査も一切いりませんからね。
======================================================================
▼セントジョーンズワートとカモミールを浸出してブレンドしたオイルも、
子どもの肌に優しく、痛みや肌のトラブルの鎮静効果があります。色も赤
みを帯びていて美しいので、子どもも喜んでつけてくれます。浸出オイル
の作り方はこちらこちら。美肌水と一緒に載っています。
======================================================================
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■人が人を診る温かさと幸せ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その後、彼女と少し雑談モードに入りました。日本人が珍しかったんでしょう。
そして病院を出たとき、いつも日本で感じる「病院疲れ」がありませんでした。
息子が無事だったこともありますが、病院という病んだ場所という空気がそこに
はありませんでした…例えると「地域のサロン」のような感じでした。
日本の多くの医療機関は技術も非常に高く、乳児死亡率など世界最低です。なの
に医療は非常に管理的で、時に威圧的です。ブタペストの二人の女医さんを取り
巻いていた「我が家」のような雰囲気、そして医師の自然療法に対する知識と患
者と家族に対するフレンドリーな態度が忘れられません。そして何より「人が人
を診る」という基本を体験出来て、私はとてもうれしかったのです。
英語の「(medical)care/treatment」に当たる日本語は「手当て」です。手を当
てるような、そして人が人に触れるあたたかさを感じる医療が最も人を癒し、勇
気付けるんだと、この旅で改めて確信したのでした。
text by Kuri
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
☆文中に出てきたレメディやクリームについては
こちらへGO!⇒ドイツ・マリエン薬局 オーガニックショップ