男性助産士案の「条件付反対」と
子育てワハハからの「要望書」
全国の男性助産 士導入反対の方々のアクションにより、
この法案につい ては、「廃案」となりました。
・・・が、また2001年の国会に再提出になりました。
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あなたの次のお産が、男性の助産婦さんだったらど う思う?
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この話を受けて、ワハハのメーリングリストで議論が炸裂。
ついに厚生省に「条件付反対」の要望書を提出するにいたりました。
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すべては女性のいいお産のため。
あなたも一緒に考えてみませんか?
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ワハハから皆さんへ、そしてマスコミの皆様へ
この秋、「男性助産士導入案」が国 民的議論がなされないまま、強引に議員立法によって国会で立法化されようとし ています。インターネットの子育てサイト「子育てワハハ」では、参加メンバー によるメーリングリスト内でのディスカッションを通して、厚生省宛の要望書を 作成、またそれに至るまでの経過などをここにまとめましたので、ご覧ください 。
そしてマスコミの皆さんのご協力に より、より広い国民の議論の上、この法案が検討されるよう、御社の報道を心よ りお願い申し上げます。 以下の話に一部あるように、今回の話は、医師会や看護協会、助産婦協 会、また一部の病院なども複雑に絡み合っており、一般へは、公正な論議を広げ にくいジレンマができてしまっています。
一方、メーリングリストでの議論で は、女性のお産に対する考え方、感じ方、男性から見た出産、そして性差など、 数多くの意見が交わされ、ひとりひとりにそれぞれのお産や性に対するとらえ方 が違い、お産は大変女性にとって、大変繊細な感情をともにするものであること を再認識しました。
今回の動きを、より多くの人にとっ ての利益になるように向けていくには、医療従事者や一部の助産婦での話し合い でなく、もっと一般の人の意見や主張を広く声を大きくしていく以外に方法は残 されていません。それを怠れば、本来、もっともこの導入案の影響を受ける妊婦 の存在を抜きにした一方的な立法を許すことになります。 皆様のご協力を心からお願い申し上げます。
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●男性助産士導入反対の議論にいた るまでの経過
今年4月、全国紙に次々と「助産婦 男性に開放へ」という記事が掲載される。 (4月9日共同通信、4月15日/5月9日 朝日新聞、4月22日毎日新聞ほか) 日本助産婦会が男性助産士導入の要望書を自民党の南野知恵子議員に提 出したとのこと。しかし、これは定款にない書面臨時総会で議決を行ったため、 この事実を知る助産婦は、ほとんどおらず、議員立法が進められている事は、そ の新聞報道で知ったという人が大半を占めていた。
そして5月16日。今期国会への提 出は、衆参両院での調整が間に合わず見送りとなったが、秋の国会には再度提出 予定で予断は許さない状況に変わりはなく、議論は継続されている。 そもそもこの導入案は、2年半前にも同様な導入案が時期尚早とのこと で見送られたばかりだが、日本助産婦協会は、再び「時代の流れ」と「男女平等 」を掲げて導入を進めている。
しかし、かねてから導入問題を検討 しているインターネットのサイト<http://www.from.co.jp/osan>では、8 0%の人が導入案に反対しており、「時代の流れ」が何を指すのか、全く明快で はないし、「子育てワハハ」のメーリングリストにおいても、男性助産士を自ら 希望する女性は、まだ希少といっていい状態である。 また、そもそもこの導入の過程において、男女平等と職業選択の自由の 前に、「妊婦の尊厳を守る権利」の保証があるが、検討されているのだろうか? という疑問が湧く。
その後、全国各地で緊急の討論会が 医療従事者を中心に開かれたが、実際には導入に反対するだけで、職場に居づら くなる、いじめを受けるなど、公平な議論をされているとはいい難い。また本来 、お産の主役である女性の声を交えての討論は全くなされていないし報道もされ ないまま、同協会は議員立法への動いている。
今年6月に立ち上がったばかりの子 育てWebサイト「子育てワハハ」<http://chieichiba.net/wahaha>は、た またま育児休業中の主宰者がこのいきさつと討論会の事を知り、助産士導入につ いての討論会の告知をメールマガジンを発刊したところ、読者が参加するメーリ ングリスト上で思わぬ熱いディスカッションに発展した。
男女問わず多くの、そしてより幅広 い提案と懸念が噴出。これを立法化の動きに、よりよく活かしもらうべく、条件 付男性助産士導入反対の要望・請願書の提出に至る。現在、われわれ「子育てワ ハハ」以外にも、千葉など首都圏を中心に請願書の提出や書名による導入反対運 動が活発に始まっている。この動きがさらに全国に広がり、よりよいお産への提 案になることを切に望んでいる。
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要 望 書
2000年 月 日
子育てサイト
「子育てワハハ」 http:///chieichiba.net/wahaha
男性助産士導入に条件つき反対を唱えるメンバー一同
代表 栗原 美幸
男性助産士導入のための 保健婦助産婦看護婦法改正について
「子育てワハハ メーリングリスト男性助産士導入に条件つき反対を唱える メンバー一同」は、これまで妊娠・出産を体験した女性、また家族や友人らの出 産・妊娠の体験をともにし、よりよいお産を考える多くの人たちとWeb上でのデ ィスカッションを通して、男性助産士の導入を法制化し、日本の産科に採用して いくにあたって、すべての妊婦が「いいお産」を助産士の介助により得られるよ う、次の7つの条件を国内すべての病院が満たすことを要望し、この7つの条件 が法律として明文化が可能にならない限り、法改正に反対いたします。
■男性助産士導入にあた っての7つの条件:
1.男性助産士がいること の表記を全病院に義務づける。 特に産科、入院申し込みの際にかならず患者
に確認が取れるように。また全国共通の表示を採用する2.すべての妊婦に担当助 産士(男・女)の選択を可能にする。 急遽、希望した病院以外で出産になる場合、または分娩の際、本人の意思確 認ができない場合には、男性助産士を担当にしない。
3.男性助産士のみの勤務 シフトを組まない。 夜勤の場合は必ず男性助産士1名あたり、最低1名の女性助 産士を担当として加える。
4.すべての助産士にカウ ンセリング学習・実習を義務づける。 また分娩までに妊婦本人と最低一度はカウンセリング(面接)を行い、信頼 関係を築けるよう、 病院側と妊婦双方が努力すること。
5.妊婦のバースプランの 提出を推進し、産む本人の立場を尊重する。
6.導入にあたっては、助 産士養成の教育カリキュラムの充実と、教育内容を公開し、事前に広く妊婦や経 産婦から意見を反映させる。 実際に分娩台に座ってみるなど女性でしかわからない心理的な状況、 日本 ならではお産の文化を最大限、理解できるカリキュラムの編成を希望する。
7.男性助産士の問診、内 診、分娩介助、また教育実習においては、必ず事前に、患者もしくは 妊婦本人にその承諾を取ること。また、承諾を得られない場合も、承諾の強 要ができないよう、 病院側は最大限の配慮と管理をすること。 万が一実習にお いてその承諾が得られない場合も、その定められた実習の内容を満たすまでは、 資格の取得はできない。 以上
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男性助産士導入案に条件 付反対の署名はこちら
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